あの空に手を伸ばして
流星群
*
”やっぱり今日これないの?”
携帯のバイブ音が鳴り開くと徹くんからだった。
今日は流星群をみようと話していた日。
”うん”
それだけ返して携帯を閉じると今度は着信音がなった。
ー赤池徹ー
もう、いけないっていったじゃん。
そう思いながら通話ボタンを押した。
「もしもし?美咲?」
「・・サク?」
徹くんだと思ったのに、サクの声がして一瞬言葉につまった。