あの空に手を伸ばして
お互いに水をかけあったり、わざと倒れこんだり。
びしょびしょになることなんてなにも気にしない。
でもそんなことはあの雨の日に遊んでいたのを思えばもうわかりきっていたこと。
「おーい!サクもこいよ!」
そう忠くんが叫んだのに対して徹くん、翠くん、そしてわたしもサクのほうを振り向いた。
きっとサクはこないんだろうな・・なんて思っていたのに
「しかたねえな」
そういってサクもサンダルを脱ぎ捨ててこっちへと走ってきた。
いつもわたしとサクは見ていた側の人間だったから、こうして5人でわちゃわちゃとするのは新鮮で。
「おいやめろよ」
なんていってても嬉しそうなサク。