あの空に手を伸ばして
結局最終的にはわたし以外はみんな全身びしょぬれ状態だった。
時刻は20時半になっていて、海にきてから1時間半近く遊んでいたのかと驚いた。
「よし、じゃあ今から花火やってあったまろう!」
いやいや、焚火じゃないんだしと思ったけれどその言葉は発しなかった。
「海でスペシャル花火大会のはじまりだー!!!」
そういうと数えきれないほどの花火がでてきた。
「え、こんなに?」
「うん、美咲ちゃんへのお礼もかねてだからさ」
「・・ありがと」
最初この4人に会ったとき、絶対関わらないほうがいいと思った。
危なさそうだし、いかにも不良って感じだし、もしかしたら殴られるかもしれないとか。