あの空に手を伸ばして


「おい、お前ふざけんなよーー」

のんびりとしたわたしの時間。

寝そべってただ空を眺めていられる、わたしの自由な時間。

そんな時間が急に壊された。


「わりぃわりぃ。・・・てかさ、あれってもしかして優等生ちゃんじゃない?」

「ああ、たしか入学式のときに挨拶してた?」

「え、まじ?」


知らない3人の男の声がわたしについて語っているのはわかる。

わたしは静かに起き上がると声がするほうに目を向けた。


「ほら、やっぱり」

そこにいたのは赤、黄、青の髪色3人と後ろに黒髪男子1人。


「信号機・・・」

思わずそう呟いてしまったわたしは相当馬鹿だと思う。

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