あの空に手を伸ばして
どうして、こんな優しいの?
こんなのもらっちゃったら、サクのこと余計好きになっちゃうよ。
サクのこと一生忘れられなくなっちゃうよ。
「サク、すき」
気づいたらわたしはそう言葉にしていた。
顔をあげると信号機くんたち3人はとても悲しそうな表情をしていて。
でも、サクはもっと悲しそうな表情をしていた。
「ありがと。でも、ごめん」
わたしはこの場にいるのがつらくなって駆け出した。
その日から、4人から連絡がくることはなかった。