あの空に手を伸ばして
そのあとも飛ばし飛ばしではあるけれどあずささんの日記は続いていた。
まだたった6日間分しか読んでいないけれどわかったことがある。
あずささんはサクのことが好きだったということ。
そして、サクもきっとあずささんのことが好きだったということ。
どこを読んでもほとんどサクが登場する。
きっとあずささんにとってサクの存在が大きくて、それを残しておきたくてその日だけ書いていたんじゃないかなって思うくらい。
ペラペラめくると、ある日を境にあずささんの日記は毎日つけられるようになっていた。