あの空に手を伸ばして
でも、中学生のとき、わたしは空に手が届かないことを知った。
そこからわたしは未来を失った。
そして求めたのは自由だった。
自分から勉強も運動も進んでしていて、自らその優等生ルートにのったはずなのに、これは親にいわれたから、先生にいわれたからなんて言い訳を作って、勝手に自由を奪われたって思うようになってしまった。
そしてただ自由がほしいがために選んだこの学校。
この学校はものすごく校則がゆるい。
そんな中で最もわたしが惹かれたのは、ホームルームに出席さえすれば授業を受けなくても大丈夫というところだ。
そのかわりテストはあるし、そのテストであまりにもひどい点をとったら赤点ということもあるみたいなんだけど、そんなのはわたしにとっては楽勝だ。