あの空に手を伸ばして
「美咲前にさ、どうしてあの3人と一緒にいるの?って聞いてきたじゃん?」
それはあの屋上で雨に濡れながら騒いでいた3人をみて聞いた言葉。
「俺中学のときまじでやばかったからさ。結構名前広まってて。ばれないために髪も黒くしてピアスもやめたのにすぐばれた。あの不良だって。人殺しだろって」
わたしなんてサクの苗字すら知らなかったから、サクがそんな風に思われているなんて全く知らなかった。
「そんなときにあいつら話しかけてきたんだよ。あの髪色ではなかったけど3人とも中学の俺みたいな感じだった。でもさ見た目そんななのに、いきなり頭下げてきて。俺たちと友達になろうぜって」
あの3人が頭を下げている光景は容易に想像できる。