からふる。~第12話~
タンタンタン...。


あっ、来る!


青波先輩の姿が1番奥の私にもちらりと見えた。


そして、次の瞬間。



――パンッ!


――パンッ!



「うわっ!」



クラッカーからびよよーんとカラフルな紙テープが飛び出し、青波先輩がナイスなリアクションを見せる。



「青波凪砂、17歳の誕生日おめでとう!」


「おめでとう!」



青波先輩がクラッカーを浴びながら部屋へと向かっていく。



「いやぁ、すごいね」


「先輩のためのサプライズです」



青波先輩が嬉しそうに微笑む。



「だけど本当のサプライズはここからです。それでは...どうぞ!」


「えっ?」



本当のサプライズ。


それはもちろん......。



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