恋慕花〜新撰組綺譚〜
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「災難だったね〜…」
「ホントだよ!!!そんなピンポイントで23番指さなくてもいいじゃん……!」
昼休み。屋上で、親友の茜とお昼ご飯を食べる。
「ていうか椿、来週の期末大丈夫なの?」
「え?」
キマツ……??
「うちの学校課題の提出義務が無いとはいえ、勉強はしとかないとやばいでしょ?
さっきの授業とかモロ範囲だし……」
「あれ、もうそんな時期だっけ!?」
すっかり忘れてた…!!!
「おーい3年生……大学行けないよ……?」
「やめてよ現実〜!私からドキドキ♡胸きゅん女子大生ライフ〜イケメン御曹司達との、秘密の花園〜を取らないで〜!!!」
……自分で言っておいて恥ずかしくなってきた。
「…とりあえず、日本史の範囲だけ教えてくれ」
「え、そこから???確か江戸時代まるっとだけど…。」
は?
多くね??
死ねと?私に死ねと??徳川と共に明治維新で消えろと??無理やん?は?あの先生やば???
「まあ今回は期末だし、中間範囲も入ってるからねえ…」
「………今から一緒に勉強しない?(訳:助けて)」
「仕方ないなあ、じゃあ教室戻ろっか!」
「ありがとう…!ありがとう茜!!!」