恋慕花〜新撰組綺譚〜
____寺への道、暮れ六つ(日没)
「あの、私は神瀬 椿と申します。あなたの名前を教えていただけませんか?」
割と敬語は得意な方である。
人を殺しておいてなんだその心持ちは、と思われそうだが、ぶっちゃけまだ私が原因と決まった訳ではない。
どちらかといえば、前の世界で同じシチュエーションにならなくてよかったと思う位である。
薄情かもしれないが、多分なんかさっきの雨がいい感じに罰を与えてくれた(気がする)のでオールオッケー。
「……僕は沖田総司。今から僕達が普段寝泊まりしている所にいくよ。」
「僕達?」