eternal〜守りし者〜

倒れ込む鈴に、将季と空我はすかさず身体が動いたが佐護路が右足をスッとズラすと2人同時にピタッと動きを止めた。

『何か勘違いをしてはいないか？修行は遊びでは無いッ！3人共…邪心を捨てよ。』

そう言い放つと佐護路はその場を去った。

3人それぞれに佐護路の放った言葉に対し思い当たるふしがある事は確かであった。


それから5年の月日が流れ、20歳を迎えた3人にそれぞれ新たな時代が訪れていた。

将季は時期将軍として、妻を迎える前に艶女を3人かかえる事となった。忍びとして、鍛え上げられた鈴は将季に迎えられる艶女の1人お凛(おりん)の次女を命じられた。将季への恋心を封じたつもりの鈴にとって、何とも複雑な心境には間違いなかった。将季が寝夜を共にする相手の世話をするのだから。

一方、空我は将季の右腕となり、父大吾に継ぎ軍を纏める幹部になった。

将軍である将我はかつて戦で負った古傷が傷み出すようになり、自分は策を練る側へと回り一刻も早く将季に今よりもっと戦の経験を積ませたいと思っていた。

そんな矢先だ。庭で剣術の訓練をしていた将季に悠奈はふと、足を止めた。たくましく成長した肉体美に光が差し込み煌く汗。そんな将季に思わず息を飲んだ。

悠奈は女として、その身体に触れたいと思ってしまったのだ。