女王様の言うとおり
転校生
心地よい春の日差しを浴びて久しぶりの学校に辿りついた。
去年塗り替えられたばかりの灰色の校舎はまだ綺麗で、朝日を浴びてキラキラと輝いている。
その校舎に一歩踏み入り、馴れた廊下を真っ直ぐに歩く。
校舎一階の端まで歩き、他の生徒たちと混ざって階段を上がる。
久しぶりに履いたシューズは歩くたびにキュッキュッと音を立てて、警戒な音楽を奏でているようだった。
そしてたどり着いたのは2年A組。
ここが、今日からあたしが勉強をする教室だった。
といっても普通科の教室はA組とB組のふた組だけなので、1年生の頃とほとんど同じ顔触れだ。
「心美おはよう!」
A組へ入って黒板に書かれている席順を確認していると、後ろからそう声をかけられた。
その聞きなれた声に振り向く前に思わずニヤケそうになってしまった。
去年塗り替えられたばかりの灰色の校舎はまだ綺麗で、朝日を浴びてキラキラと輝いている。
その校舎に一歩踏み入り、馴れた廊下を真っ直ぐに歩く。
校舎一階の端まで歩き、他の生徒たちと混ざって階段を上がる。
久しぶりに履いたシューズは歩くたびにキュッキュッと音を立てて、警戒な音楽を奏でているようだった。
そしてたどり着いたのは2年A組。
ここが、今日からあたしが勉強をする教室だった。
といっても普通科の教室はA組とB組のふた組だけなので、1年生の頃とほとんど同じ顔触れだ。
「心美おはよう!」
A組へ入って黒板に書かれている席順を確認していると、後ろからそう声をかけられた。
その聞きなれた声に振り向く前に思わずニヤケそうになってしまった。
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