女王様の言うとおり
☆☆☆
目が覚めた時、あたしは病院のベッドの上にいた。
周囲を見回してみると、個室にいれられていることがわかった。
病室内に両親の姿はない。
きっと一旦家に戻ったのだろう。
あたしはそっと上半身を起こしてドアへと近づいた。
消灯時間はとっくに過ぎているようで院内は薄暗く、とても静かだ。
しかし、意識がないまま運ばれたためどっちへ行けばエレベーターがあるのか、どこが出口なのかわからなかった。
しばらく逡巡した後、あたしは自分の病室へと戻った。
このまま動いて捕まってしまうより、ちゃんと計画を立てて脱出した方がいい。
幸いにもベッド横の棚を開けるとあたしのスマホが入れられていた。
部屋着のポケットに入れて持ち出していたことが幸いした。
あたしはまずヒナに連絡を入れた。
《心美:ヒナ助けて! 無理矢理入院させられた!》
《ヒナ:どういうこと?》
あたしは自分の身に起きたことを簡潔に伝えた。
《ヒナ:わかった。ちょっと大西さんに連絡してみる!》
目が覚めた時、あたしは病院のベッドの上にいた。
周囲を見回してみると、個室にいれられていることがわかった。
病室内に両親の姿はない。
きっと一旦家に戻ったのだろう。
あたしはそっと上半身を起こしてドアへと近づいた。
消灯時間はとっくに過ぎているようで院内は薄暗く、とても静かだ。
しかし、意識がないまま運ばれたためどっちへ行けばエレベーターがあるのか、どこが出口なのかわからなかった。
しばらく逡巡した後、あたしは自分の病室へと戻った。
このまま動いて捕まってしまうより、ちゃんと計画を立てて脱出した方がいい。
幸いにもベッド横の棚を開けるとあたしのスマホが入れられていた。
部屋着のポケットに入れて持ち出していたことが幸いした。
あたしはまずヒナに連絡を入れた。
《心美:ヒナ助けて! 無理矢理入院させられた!》
《ヒナ:どういうこと?》
あたしは自分の身に起きたことを簡潔に伝えた。
《ヒナ:わかった。ちょっと大西さんに連絡してみる!》