女王様の言うとおり
時に敵の後ろから襲撃をかけてその首をもぎ取った。


自分でも信じられないようなパワーが全身を駆け巡り、みるものすべてをかみ殺してしまう勢いがあった。


実際、アイリは圧倒されていた。


次々と死んでいく仲間に後ずさりをし始める。


しかし、アイリを逃がさまいとしてこっちの仲間がアイリを後ろから羽交い絞めにする。


倒れた仲間を見る暇だってなかった。


周囲の木々は血で染まり、あちこちに死体が転がる。


それでもあたしたちの乱闘は止まらなかった。


戦いながら、遊星が相手にかみ殺されるのを見た。


頭に牙が突き刺さり、そのままグシュッと音を立てて顔面ごと潰された。


脳味噌が周囲に飛び散り、遊星の体はその場に崩れ落ちて行った。


次にヒナが魔の手にかかった。


相手は二人がかりでヒナの体を押さえつけると、ひとりは牙を太ももに突き刺しだ。


そのまま首を激しく左右にゆすってヒナの右足をもぎ取ると、今度はもう一人がヒナの眼球に針を突き刺した。


針から噴出される毒液にヒナの体は激しく痙攣し、のたうちまわる。


それからも二人は楽しむようにヒナの体を弄び、やがてヒナも動かなくなってしまった。
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