女王様の言うとおり
異変
「あれ、なにしてんのかな?」
パソコン教室でホームページ作成の授業を受けていた時、後ろの席からそんな声が声が聞こえてきてあたしは画面から顔をそらした。
移動教室の席順ももちろんあたしが一番最初。
隣に座る大西さんは熱心にキーボードを叩いている。
体を斜めにして教室内の風景を確認してみると、大山君が窓辺に立ってなにかしているのが見えた。
後ろの生徒たちは、きっとあれを見て会話していたのだろう。
「大山、どうかしたのか?」
先生が気が付いて声をかける。
しかし、大山君は返事もせずに窓辺にへばりつき、何かを両手ですくい上げるような仕草をした。
「おい、大山。席に戻れよ」
友人が声をかけても、その声は全く届いていないようだ。
先生が軽く舌打ちをして大山君に近づいて行く。
「大山、どうした?」
そう声をかけて大山君の手の中をのぞき込む。
次の瞬間、先生は眉間にシワを寄せていた。
パソコン教室でホームページ作成の授業を受けていた時、後ろの席からそんな声が声が聞こえてきてあたしは画面から顔をそらした。
移動教室の席順ももちろんあたしが一番最初。
隣に座る大西さんは熱心にキーボードを叩いている。
体を斜めにして教室内の風景を確認してみると、大山君が窓辺に立ってなにかしているのが見えた。
後ろの生徒たちは、きっとあれを見て会話していたのだろう。
「大山、どうかしたのか?」
先生が気が付いて声をかける。
しかし、大山君は返事もせずに窓辺にへばりつき、何かを両手ですくい上げるような仕草をした。
「おい、大山。席に戻れよ」
友人が声をかけても、その声は全く届いていないようだ。
先生が軽く舌打ちをして大山君に近づいて行く。
「大山、どうした?」
そう声をかけて大山君の手の中をのぞき込む。
次の瞬間、先生は眉間にシワを寄せていた。