女王様の言うとおり
☆☆☆
あの子ってなんか変なのかも。
そんなことを相談できる子はヒナしかいなかった。
他のクラスメートたちはみんな大西さんの味方状態だから、悪口めいたことなんて言えるわけがない。
「大西さんは最初からキャラクターが崩壊してると思ってたけどねぇ」
体育館の倉庫でヒナが呟く。
あたしはパソコン教室で見た画面のことを説明したところだった。
「キャラクターが崩壊?」
質問しながら授業で使うラケットを準備する。
「うん。美人で優秀な転校生なんて、どこのラノベよ」
ヒナはそう言ってシャトルの入った箱を持ち上げた。
「これで欠点がないなんて言ったら、余計に怪しいよ」
「完璧すぎるってこと?」
「そうだよ。今まで17年生きてきて、大西さんみたいな子見たことないもん」
そう言われればそうかもしれない。
あの子ってなんか変なのかも。
そんなことを相談できる子はヒナしかいなかった。
他のクラスメートたちはみんな大西さんの味方状態だから、悪口めいたことなんて言えるわけがない。
「大西さんは最初からキャラクターが崩壊してると思ってたけどねぇ」
体育館の倉庫でヒナが呟く。
あたしはパソコン教室で見た画面のことを説明したところだった。
「キャラクターが崩壊?」
質問しながら授業で使うラケットを準備する。
「うん。美人で優秀な転校生なんて、どこのラノベよ」
ヒナはそう言ってシャトルの入った箱を持ち上げた。
「これで欠点がないなんて言ったら、余計に怪しいよ」
「完璧すぎるってこと?」
「そうだよ。今まで17年生きてきて、大西さんみたいな子見たことないもん」
そう言われればそうかもしれない。