女王様の言うとおり
今朝来たときに確認したクラス表にはあの人の名前を書かれていた。
今年一年また同じクラスで勉強できるのだと思い、嬉しかったのに……あの人はまだ来ていないみたいだ。
教室をグルッと見回すついでに時計に視線を向けた。
ホームルーム開始までまだ10分ある。
「柊真遅いね」
ヒナからそう言われ、あたしは電流を当てられたように飛び上がった。
「え、柊真って同じクラスなの?」
あたしはへたくそな演技で瞬きをしてみせた。
「わかってたくせに~! さっきからソワソワしてるし!」
「別に、そわそわなんてしてないし」
ヒナの言葉に言い返した時、教室前方の開け放たれたドアから金中柊真(カネナカ シュウマ)が入って来た。
生まれつき色素が薄く栗色の髪の毛が窓から差し込む光によってキラキラと輝く。
白い肌に長い手足を従えて、柊真はこちらへ視線を向けた。
視線がぶつかった瞬間、ドキッと心臓が大きく跳ねた。
今年一年また同じクラスで勉強できるのだと思い、嬉しかったのに……あの人はまだ来ていないみたいだ。
教室をグルッと見回すついでに時計に視線を向けた。
ホームルーム開始までまだ10分ある。
「柊真遅いね」
ヒナからそう言われ、あたしは電流を当てられたように飛び上がった。
「え、柊真って同じクラスなの?」
あたしはへたくそな演技で瞬きをしてみせた。
「わかってたくせに~! さっきからソワソワしてるし!」
「別に、そわそわなんてしてないし」
ヒナの言葉に言い返した時、教室前方の開け放たれたドアから金中柊真(カネナカ シュウマ)が入って来た。
生まれつき色素が薄く栗色の髪の毛が窓から差し込む光によってキラキラと輝く。
白い肌に長い手足を従えて、柊真はこちらへ視線を向けた。
視線がぶつかった瞬間、ドキッと心臓が大きく跳ねた。