女王様の言うとおり
☆☆☆
大西さんがギャル3人に呼びだされた話は学校中の噂になっていた。
あれだけ堂々と連れて行ったのだから当然だった。
それでも、ギャル3人と仲良くなって戻ってきた姿を見た生徒たちは、大西さんの性格が良かったからギャルたちが黙ったのだと思い込んだみたいだ。
「実際は噂とは違うんだろ?」
ひと気のない廊下の隅まで移動して来て柊真が聞いた。
「え?」
「後を付けて確認したんだろ?」
「あぁ……うん」
あたしは頷きながらも柊真から視線を外した。
あの異様な雰囲気を思い出して全身に鳥肌が立った。
「なにを見たんだ?」
そう聞かれてあたしはゴクリと唾を飲み込んだ。
「キス……してた」
「え?」
「昨日大西さんとキスしていた男子が、女子3人にキスをしたの。そしたら3人とも急に大人しくなっちゃって、教室へ戻った時にはもうあんな状態だった」
大西さんがギャル3人に呼びだされた話は学校中の噂になっていた。
あれだけ堂々と連れて行ったのだから当然だった。
それでも、ギャル3人と仲良くなって戻ってきた姿を見た生徒たちは、大西さんの性格が良かったからギャルたちが黙ったのだと思い込んだみたいだ。
「実際は噂とは違うんだろ?」
ひと気のない廊下の隅まで移動して来て柊真が聞いた。
「え?」
「後を付けて確認したんだろ?」
「あぁ……うん」
あたしは頷きながらも柊真から視線を外した。
あの異様な雰囲気を思い出して全身に鳥肌が立った。
「なにを見たんだ?」
そう聞かれてあたしはゴクリと唾を飲み込んだ。
「キス……してた」
「え?」
「昨日大西さんとキスしていた男子が、女子3人にキスをしたの。そしたら3人とも急に大人しくなっちゃって、教室へ戻った時にはもうあんな状態だった」