Bitter Sweet
君のことが好き

初めて外でデート

「蓮斗、起きて」


今日は蓮斗と外でデートする日。


蓮斗と海で遊んでコテージで1泊して帰る。


蓮斗は私の仕事のことも考えてくれて、無理して出かけなくていいよ〜って言ってくれたけど、さすがに1ヶ月という長い夏休みで出かけないのも気が引ける。私だって普通のカップルみたいに外でデートはしたい。そう思って思いっきりどっか出掛ける?と言ったら、


「海行こう!」


って言うので即決。


そして、休みが多めに取れることになって蓮斗は部活を休んだとサラッと言ってきて、海の近くにコテージがあるからそこに泊まることになった。



蓮斗とは私が三者面談が終わってからずっと私の家に泊まっている。


部活の時だけ家を出て終わったらすぐ私の家に来る。

誰にも見られていなければいいけど…


で、家での蓮斗は…


学校では凛としてるのに私と2人きりだと子犬みたいに私に甘えてくる。


これが蓮斗の裏の顔ってやつ。


でも、全然悪くない。


逆に甘えてくる蓮斗が可愛いくてずっと見ていたい。


「蓮斗〜、今日何の日か知ってる?」


「あー、知ってる」


と言って蓮斗は私の腕を引っ張って私が蓮斗に覆い被さる形になっている。


「れ、蓮斗?」


蓮斗は何も言わずに私にキスをする。


最近蓮斗がしてくるキスは毎回舌を絡ませる深いキス。


私もそれに応える。


「今日は初めて咲良ちゃんと2人でデートできる日で咲良ちゃんをもっといじめる日」



「蓮斗すごいこと言うね」笑


「本当のことだから」


「いつも私のこといじめてる気がするけど」


「え、聞こえなーい」


「絶対聞こえてたでしょ!早く行こうよ!」


「はーい」


蓮斗はすぐに準備して、初めてのデートに出掛けるのであった。
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