Bitter Sweet
君のために頑張るんだよ
-蓮斗side-
「蓮斗何点?」
「満点」
「満点って800!?」
「そうだけど」
「なにその顔、こんなの大したことないです〜みたいな顔やめとけよーまじムカつくぞ!」
「掲示板まで行こう」
「あぁ1位か」
「満点は当たり前だろ!!」
「なにキレてんだ?碧海も3位なんだから全然いいじゃん!」
「1位の人から言われても全く嬉しくなーい」
「だったら碧海の下の人から褒めてもらえよ」
「そーする!」
碧海は他のクラスに入って褒めてもらっている。
俺は1人で教室に戻る。
課題の量は多かったけど、咲良ちゃんと少しでも長くいたくて咲良ちゃんがいない時に課題を終わらせた。
咲良ちゃんも夏休み中に仕事があるし、俺は俺で顧問の先生が変わって練習量倍に増えたし、でも家に帰れば咲良ちゃんが家で待っててくれるから、嬉しかった。
今日から学校が始まって、週末だけになったけど、俺が生きているのは木崎 咲良のため。
そう思うようになった。
「蓮斗くん、紅組だって!私と一緒だよ!」
クラスの女子がわざわざ俺に教えてくれた。
「碧海は何組かわかる?」
「確か紅組、一緒だよ!」
「ありがとう」
碧海と組一緒はいいけど、咲良ちゃんが紫組って、敵じゃん。尾川っちと変わってくれ。
「俺と蓮斗組一緒〜」
「紅組な」
「木崎と一緒じゃないから嬉しくないんだろ?」
「そんなことないし」
「そんなことあるって顔しているよ無理すんな俺の前では」
「ありがと、碧海」