Bitter Sweet
新人戦。まさかの俺エース。
まぁ中学の時もエース任されたからプレッシャーはそれほどもない。
でも明かに熱血になっている人が1人…
「いいか!絶対に優勝だぞ!!!みんなで協力して取るんだ、わかったな!!!」
「「「「「はい!!!!!」」」」」
円陣を組んで、リーグ戦に向かう。リーグ戦をして上位2チームがトーナメントで戦い優勝を決める。
咲良ちゃんに来れる?と前日に聞いたら、仕事あるから無理だけど日曜日なら行くと言ってくれた。
日曜日はトーナメントだから、まずリーグ戦で2位以内じゃないと日曜日出る幕ない。
よし、頑張ろ。
結果はリーグ1位でトーナメントに行く。
正直、余裕だった。消化試合みたいな?
でも、余裕をこいてはいけない。慎重に慎重に。
ホテルの部屋に入って、咲良ちゃんに電話する。同部屋の人たちはコンビニに行ったから今は誰もいない。
「もしもし」
「蓮斗くん、大会どうだった?」
「トーナメント行くよ、明日来るんだよね?」
「う、うん」
「俺めっちゃ頑張るから」
「うん、めっちゃ頑張ってね」
「もし新人戦優勝したらなんかお祝いして」
「わかった、考えておく!」
「めっちゃ頑張る、あ、部屋の人たち来たから切るわ」
「うん、じゃーね」