Bitter Sweet
頑張っているんだね
「木崎先生、少しいいですか」
「はい」
「蓮斗のことなんだけど、実は昨日の大会で足捻挫したんだ」
「え、そうなんですか」
「病院名と病室は教えるから、空いてる時間に言ってくれ。蓮斗の病室は生徒には教えないでくれ。入院は2週間程度だそうだ。」
「分かりました」
蓮斗、足捻挫してまで試合に出て頑張ったんだ…
蓮斗は陰でいろんなこと頑張ってるんだ。
バスケも、勉強も。
そういう蓮斗を尊敬するよ。
「咲良、大丈夫?」
「あー、蓬莱くんのこと?」
「一回はお見舞いに行かないとね、担任として」
「蓬莱くん2日間でずっとスタメンで休んだの決勝のあの時だけでしょ?そりゃケガの一つ二つはするよね」
「無理しすぎたんだよ蓮斗は」
「エースとしての重荷もあったのかもね」
「そうだね」
お互い教室に入る。
「みんなおはよう〜」
「みんなにご報告があります、蓬莱蓮斗くんですが昨日の大会で捻挫をして念のために入院することになりました、でもすぐ復帰できるそうなのでみんな待っててください」
放課後。
新人戦終了後、放課後も体育祭の応援練習ができることになった。
みんな部活のスケジュールに合わせて参加できる人は参加できるらしい。
私は紫組担当だから挨拶してすぐに病院に向かう。
「市川先生」
「木崎先生も蓮斗のお見舞いに?」
「はい、担任なので」
「俺も行く、原因は俺だから」
「市川先生のせいじゃない、蓬莱くんが一生懸命頑張ったからだよ」
「市川先生と木崎先生は今から蓬莱くんのお見舞いですか?」
「そうです」
「学年主任と私も今日の夜行くからあらかじめ伝えておいて」
「分かりました」
「ここから病院って30分くらい?」
「そうだね」
「咲良ってお見舞い行った後学校に戻る?」
「いや、直帰する」
「そっか、なら別々の車で行こっか」
「分かった」
蓮斗の病室。
「トントントン」
「はーい」
蓮斗の声だ。
「蓬莱くん、大丈夫?」
「蓮斗、大丈夫か!」
「木崎先生も市川先生もありがとうございます、足はもう大丈夫です」
「でも無理しないでね、これプリン買ったから食べてね」
「俺も買ってきたぞ〜、鯛焼き」
「渋い、鯛焼き〜」笑
「鯛焼き嫌いか?」
「ううん、そんなことない」
「お母さんは来た?」
「今日の朝来たよ、めっちゃ忙しそうで今アメリカとイギリスとフランスで契約取らないといけないとかで」
「蓮斗のお母さん弁護士なのか?」
「そうだよ、最近企業で顧問弁護士として働いててその契約で今めっちゃ大変らしいよ」
「すごいなお母さん」
「そうですね」
「あと1時間後くらいに学年主任と副主任も来るからね、伝えておいてって言われて」
「分かりました」
「俺らはもう帰ろうか」
「そうですね、じゃ蓬莱くんお大事に!」
「じゃーな」
「蓬莱くん元気そうだね」
「そうだな、完治してまた練習させないとな」
「それでまた怪我したら意味ないから!ほどほどにお願い、高校生の時何回先輩の怪我の手当てをしたことか…」
「めっちゃ怪我してたよな、右足首は……12回くらいやったわ」笑
「全然笑えないよ、夏来」
「まぁな、めっちゃ咲良から手当てしてもらったな」
「うん、マネージャーだからね」
なんでそんなに笑いながら高校時代の話をできるんだろう、私は夏来と付き合って、苦しい苦い思い出となったのに…
「咲良、ごめんな」
そう言って夏来は学校に戻った。
家に戻ってスマホを見ると
蓮斗から
「次は1人で来てね」
との文字が。
「はい」
「蓮斗のことなんだけど、実は昨日の大会で足捻挫したんだ」
「え、そうなんですか」
「病院名と病室は教えるから、空いてる時間に言ってくれ。蓮斗の病室は生徒には教えないでくれ。入院は2週間程度だそうだ。」
「分かりました」
蓮斗、足捻挫してまで試合に出て頑張ったんだ…
蓮斗は陰でいろんなこと頑張ってるんだ。
バスケも、勉強も。
そういう蓮斗を尊敬するよ。
「咲良、大丈夫?」
「あー、蓬莱くんのこと?」
「一回はお見舞いに行かないとね、担任として」
「蓬莱くん2日間でずっとスタメンで休んだの決勝のあの時だけでしょ?そりゃケガの一つ二つはするよね」
「無理しすぎたんだよ蓮斗は」
「エースとしての重荷もあったのかもね」
「そうだね」
お互い教室に入る。
「みんなおはよう〜」
「みんなにご報告があります、蓬莱蓮斗くんですが昨日の大会で捻挫をして念のために入院することになりました、でもすぐ復帰できるそうなのでみんな待っててください」
放課後。
新人戦終了後、放課後も体育祭の応援練習ができることになった。
みんな部活のスケジュールに合わせて参加できる人は参加できるらしい。
私は紫組担当だから挨拶してすぐに病院に向かう。
「市川先生」
「木崎先生も蓮斗のお見舞いに?」
「はい、担任なので」
「俺も行く、原因は俺だから」
「市川先生のせいじゃない、蓬莱くんが一生懸命頑張ったからだよ」
「市川先生と木崎先生は今から蓬莱くんのお見舞いですか?」
「そうです」
「学年主任と私も今日の夜行くからあらかじめ伝えておいて」
「分かりました」
「ここから病院って30分くらい?」
「そうだね」
「咲良ってお見舞い行った後学校に戻る?」
「いや、直帰する」
「そっか、なら別々の車で行こっか」
「分かった」
蓮斗の病室。
「トントントン」
「はーい」
蓮斗の声だ。
「蓬莱くん、大丈夫?」
「蓮斗、大丈夫か!」
「木崎先生も市川先生もありがとうございます、足はもう大丈夫です」
「でも無理しないでね、これプリン買ったから食べてね」
「俺も買ってきたぞ〜、鯛焼き」
「渋い、鯛焼き〜」笑
「鯛焼き嫌いか?」
「ううん、そんなことない」
「お母さんは来た?」
「今日の朝来たよ、めっちゃ忙しそうで今アメリカとイギリスとフランスで契約取らないといけないとかで」
「蓮斗のお母さん弁護士なのか?」
「そうだよ、最近企業で顧問弁護士として働いててその契約で今めっちゃ大変らしいよ」
「すごいなお母さん」
「そうですね」
「あと1時間後くらいに学年主任と副主任も来るからね、伝えておいてって言われて」
「分かりました」
「俺らはもう帰ろうか」
「そうですね、じゃ蓬莱くんお大事に!」
「じゃーな」
「蓬莱くん元気そうだね」
「そうだな、完治してまた練習させないとな」
「それでまた怪我したら意味ないから!ほどほどにお願い、高校生の時何回先輩の怪我の手当てをしたことか…」
「めっちゃ怪我してたよな、右足首は……12回くらいやったわ」笑
「全然笑えないよ、夏来」
「まぁな、めっちゃ咲良から手当てしてもらったな」
「うん、マネージャーだからね」
なんでそんなに笑いながら高校時代の話をできるんだろう、私は夏来と付き合って、苦しい苦い思い出となったのに…
「咲良、ごめんな」
そう言って夏来は学校に戻った。
家に戻ってスマホを見ると
蓮斗から
「次は1人で来てね」
との文字が。