Bitter Sweet
ハメを外してしまった私
昼も夜も楽しんだ私
体育祭
みんな気合入ってるな〜
はちまきして、自分の組のシャツを着て、女子生徒はぱっちりメイクしている生徒もいる。
私はなんとか昨日振りを全部覚えた。
筋肉痛が半端じゃない。
ここ1週間近く続いてる。
ダンスだけじゃなくて、蓮斗と初めてした行為の筋肉痛も含まれてる。
それは心の奥に秘めておいて、体育祭の準備をする。
生徒を整列させて開会式。
午前中から盛り上がってる。
メガホンで叫んだりして生徒の熱量はすごい。
一方で教師側はテントの下で休んだり、もう疲れたとか言ってる。
やっぱ歳は歳。外見は誤魔化せても体力とか内側は誤魔化せないなぁ〜
9月中旬なのに35°とか地球温暖化が進んだ証拠。
熱中症対策としてスポーツドリンクと帽子と濡れたタオルを首に巻いてるけどもうぬるい。
絵梨花に関してはサングラスしちゃってるし笑
午前中の競技が終わった。
暑すぎて競技担当しただけでクラクラしてしまった。
蓮斗は午前中なにも競技に出てなかったはず。
だから、紫組を応援してた。
もしかしたら蓮斗嫉妬してるかな?
しないよね、私が紫組だってこと知ってるんだから。
お昼休憩で自動販売機に飲み物を買いに行く。
久しぶりに炭酸でも飲もうかな。
絵梨花の分の2つのサイダーを持ってエアコンのついてる職員室に向かう。
「木崎せーんせ」
「碧海くん?」
「そのサイダーもしかして蓮斗にあげるやつ?」
「違うよ、羽柴先生にあげるの」
「なんだ〜、蓮斗、俺のこと見てない、あーむかつくとかずっと独り言言ってたけど喧嘩でもしたの?」
「私紫組だし、紫組のみんなを応援してたの、喧嘩なんてしてないよ」
「あーそっか、俺らと敵か」
「そうだよ、ちなみに蓬莱くんは種目なにに出るの?」
「え、担任で彼女なのに知らないの〜??」
碧海くんが囁く。
「紫組しか把握してません!後、自分の競技担当だけね」
「あいつは騎馬戦、綱引き、1500m障害、リレーかな」
「ちょっと待って、なんでそんなに出るの?捻挫治ったばっかりで簡単な競技だけだって言ってたじゃん!」
「蓮斗が出るって言ったものもあるし、体育委員から選ばれたものもあるらしい」
「はぁ…」
「そんなため息つかなくてもいいじゃん、彼氏の活躍しているところたくさん見れるよ?」
「まぁ、それはそうだけど…俺もう行かなきゃ、体育委員だから俺」
「え、てことは碧海くんが無理矢理…!?」
「まぁいいじゃん」笑
笑って碧海くんは去っていった。
碧海くんもなかなかやるな〜笑
でもやらないでほしい、私の心臓が持たない。
学校の廊下めっちゃ暑い。グラウンドほどではないけど、早く職員室に入ろう。
「絵梨花、サイダーあげる」
「おぉ、咲良ありがとう!体育祭盛り上がってるけどもう疲れた、授業のほうがマシね」
「でも生徒は体育祭楽しんでるからいいじゃん〜」
「そうだけどさ〜、日焼けしたくないのよ」
「それはみんな一緒」
「咲良の言う通り」
「次はパフォーマンスだよ、さすがにサングラス外すよね」笑
「さすがにね、猪口くんに怒られる」
「猪口くんって組頭の?」
「そー、先生に対しても厳しいの!!」
「真面目だからね、でもみんなから人気なんだからいい子なんじゃない?」
「はーでも厳しい、覚えるのだけで必死なのにキレがないとかもっと体伸ばせとかうるさいっつーの!」
「悪口言っちゃってるよ」笑
「あーごめん、でもパフォーマンスは紫組が1番最初だからよく見させていただきますね〜」
「私のことは見なくていいから」
「目があるから咲良を見る!」
「あと10分で午後の部が始まります、熱中症対策をしっかりして、皆さんグラウンドに集まってください」
アナウンスの声。
紫組のパフォーマンス10分間が終わった。
「木崎先生、すごく楽しんでましたね」
「いやぁ、そんなことないです、一生懸命しただけですから」
ポンポン使って、チアみたいに笑顔で踊るのはキツかったけど、(恥ずかしいってのもある) 楽しかったし、市川先生も空中技を決めてて生徒からキャーキャー言われてた。
市川先生が体操できるとは思わなかった。
体育大学で体操を少しやっていたらしい。
全組のパーフォマンスが終わり、次々と競技が行われていく。
途中で私のクラスの生徒が熱中症で倒れたと聞き、保健室に向かう。
親に連絡したり、生徒の面倒を見たりして、結局グラウンドに戻れたのは、最後のリレーの時だった。
リレーは6×200mリレー。
学年から2人ずつ選ばれる。
蓮斗は第何走だろう…
プログラムを見ると、第1走。
男子は最後。もう女子は始まって、1位は紫組だった。
男子のスタート。
蓮斗、めっちゃ早い…
圧勝だ、蓮斗がつけた差のまま紫組が男女1位だった。
閉会式。
総合優勝は紫組。
応援賞は青組、看板賞は黄組だった。
紅組組頭の猪口くんは悔し涙を流していた。
猪口くんは責任感があってずっと頑張っていたんだ。
体育祭が終わり、熱中症で倒れた生徒に体調確認を取って、体育祭の後片付けをする。
「咲良、これから1年の先生方と飲むんだけど行く?」
「いきなり?」
「教師は教師どうしで打ち上げしようとなってね、全員行けるわけじゃないけど」
「そうなんだ、絵梨花行くの?」
「あー、私行けば咲良も行くパターンね、私行くから咲良行くね、はい決定〜」
「ちょ、絵梨花!」
と言うことで打ち上げ。
「それじゃ体育祭お疲れ様です、乾杯!」
「「「「乾杯!!!!」」」」
たくさん体を動かした後の生ビールは最高!
「学年主任と副主任来てないんすか」
「そうなの、いろいろ溜まってる仕事があるらしいよ」
「大変ですね〜」
「尚長先生、初めてですよね?打ち上げ来るの」
「まぁ家族いるってこともあるんですけど、今日はどうしても来たかったんで」
「尚長先生って私と同い年だよね?奥さんいたんだ!」
絵梨花と同い年ってことは、私とも同い年だ。
「高校から付き合ってた彼女と大学生の時に結婚したんですよ、彼女が専門学生だったんでその卒業と同時にしたんすよ」
「そうなんだ、奥さんに怒られない程度に飲んでね?」
「そこは気をつけてるつもり」
「尚長先生以外みんな独身だから、二次会行ける人は行こう!!!」
「俺を独りぼっちしないでくださぁああいいい!!」
相変わらず絵梨花はハイテンション。笑
まだ始まったばっかりなのに。
明日明後日休みだから結構飲んでも大丈夫だし、今日はすごい飲みたい気分。
みんながいろんな話をしている間、私は生ビールをジョッキで何杯も飲む。
日本酒やウィスキーも飲んで、いつの間にか意識はなかった。
「咲良先生、咲良先生、起きてください!!!」
「う、うぅ…」
「お、がわ、せんせ……?」
「咲良、やっと起きた!?」
「木崎先生、飲み過ぎ」
目を覚まして顔を上げると、絵梨花、市川先生、尾川先生がいた。
「今、何時ですか…?」
「12時過ぎ、この居酒屋は2時までやってるからすぐ帰らなくてもいいけど、もう帰ろ?」
「う、うん…」
「市川先生と尾川先生はお酒強くて、今までお酒飲みながらずっと咲良が起きるのを待ってたの」
「本当楽しかった、俺より酒強い人初めて見ました。」
「俺は、市川先生につられて飲んでしまっただけ」笑
「じゃー、私電車で帰る!」
「もうタクシー呼んでるから、タクシー乗って」
「1人で乗れる?」
「あーー、あぁひとぉりぃでのれ…」
「だめだ、私と一緒行こ、今までこんなに飲んだことないのにどうしたの〜」
「俺と木崎先生、家近いんで送りますよ、タクシーで」
「尾川先生、咲良がこんなにお酒飲んだこと今まで初めてで…お酒強いのに…私とは逆方向なのでお願いします、市川先生も帰りましょ!」
「分かりました」
「じゃ、みなさんお疲れでした!」
私は記憶が曖昧なまま体育祭の1日が終わった。
みんな気合入ってるな〜
はちまきして、自分の組のシャツを着て、女子生徒はぱっちりメイクしている生徒もいる。
私はなんとか昨日振りを全部覚えた。
筋肉痛が半端じゃない。
ここ1週間近く続いてる。
ダンスだけじゃなくて、蓮斗と初めてした行為の筋肉痛も含まれてる。
それは心の奥に秘めておいて、体育祭の準備をする。
生徒を整列させて開会式。
午前中から盛り上がってる。
メガホンで叫んだりして生徒の熱量はすごい。
一方で教師側はテントの下で休んだり、もう疲れたとか言ってる。
やっぱ歳は歳。外見は誤魔化せても体力とか内側は誤魔化せないなぁ〜
9月中旬なのに35°とか地球温暖化が進んだ証拠。
熱中症対策としてスポーツドリンクと帽子と濡れたタオルを首に巻いてるけどもうぬるい。
絵梨花に関してはサングラスしちゃってるし笑
午前中の競技が終わった。
暑すぎて競技担当しただけでクラクラしてしまった。
蓮斗は午前中なにも競技に出てなかったはず。
だから、紫組を応援してた。
もしかしたら蓮斗嫉妬してるかな?
しないよね、私が紫組だってこと知ってるんだから。
お昼休憩で自動販売機に飲み物を買いに行く。
久しぶりに炭酸でも飲もうかな。
絵梨花の分の2つのサイダーを持ってエアコンのついてる職員室に向かう。
「木崎せーんせ」
「碧海くん?」
「そのサイダーもしかして蓮斗にあげるやつ?」
「違うよ、羽柴先生にあげるの」
「なんだ〜、蓮斗、俺のこと見てない、あーむかつくとかずっと独り言言ってたけど喧嘩でもしたの?」
「私紫組だし、紫組のみんなを応援してたの、喧嘩なんてしてないよ」
「あーそっか、俺らと敵か」
「そうだよ、ちなみに蓬莱くんは種目なにに出るの?」
「え、担任で彼女なのに知らないの〜??」
碧海くんが囁く。
「紫組しか把握してません!後、自分の競技担当だけね」
「あいつは騎馬戦、綱引き、1500m障害、リレーかな」
「ちょっと待って、なんでそんなに出るの?捻挫治ったばっかりで簡単な競技だけだって言ってたじゃん!」
「蓮斗が出るって言ったものもあるし、体育委員から選ばれたものもあるらしい」
「はぁ…」
「そんなため息つかなくてもいいじゃん、彼氏の活躍しているところたくさん見れるよ?」
「まぁ、それはそうだけど…俺もう行かなきゃ、体育委員だから俺」
「え、てことは碧海くんが無理矢理…!?」
「まぁいいじゃん」笑
笑って碧海くんは去っていった。
碧海くんもなかなかやるな〜笑
でもやらないでほしい、私の心臓が持たない。
学校の廊下めっちゃ暑い。グラウンドほどではないけど、早く職員室に入ろう。
「絵梨花、サイダーあげる」
「おぉ、咲良ありがとう!体育祭盛り上がってるけどもう疲れた、授業のほうがマシね」
「でも生徒は体育祭楽しんでるからいいじゃん〜」
「そうだけどさ〜、日焼けしたくないのよ」
「それはみんな一緒」
「咲良の言う通り」
「次はパフォーマンスだよ、さすがにサングラス外すよね」笑
「さすがにね、猪口くんに怒られる」
「猪口くんって組頭の?」
「そー、先生に対しても厳しいの!!」
「真面目だからね、でもみんなから人気なんだからいい子なんじゃない?」
「はーでも厳しい、覚えるのだけで必死なのにキレがないとかもっと体伸ばせとかうるさいっつーの!」
「悪口言っちゃってるよ」笑
「あーごめん、でもパフォーマンスは紫組が1番最初だからよく見させていただきますね〜」
「私のことは見なくていいから」
「目があるから咲良を見る!」
「あと10分で午後の部が始まります、熱中症対策をしっかりして、皆さんグラウンドに集まってください」
アナウンスの声。
紫組のパフォーマンス10分間が終わった。
「木崎先生、すごく楽しんでましたね」
「いやぁ、そんなことないです、一生懸命しただけですから」
ポンポン使って、チアみたいに笑顔で踊るのはキツかったけど、(恥ずかしいってのもある) 楽しかったし、市川先生も空中技を決めてて生徒からキャーキャー言われてた。
市川先生が体操できるとは思わなかった。
体育大学で体操を少しやっていたらしい。
全組のパーフォマンスが終わり、次々と競技が行われていく。
途中で私のクラスの生徒が熱中症で倒れたと聞き、保健室に向かう。
親に連絡したり、生徒の面倒を見たりして、結局グラウンドに戻れたのは、最後のリレーの時だった。
リレーは6×200mリレー。
学年から2人ずつ選ばれる。
蓮斗は第何走だろう…
プログラムを見ると、第1走。
男子は最後。もう女子は始まって、1位は紫組だった。
男子のスタート。
蓮斗、めっちゃ早い…
圧勝だ、蓮斗がつけた差のまま紫組が男女1位だった。
閉会式。
総合優勝は紫組。
応援賞は青組、看板賞は黄組だった。
紅組組頭の猪口くんは悔し涙を流していた。
猪口くんは責任感があってずっと頑張っていたんだ。
体育祭が終わり、熱中症で倒れた生徒に体調確認を取って、体育祭の後片付けをする。
「咲良、これから1年の先生方と飲むんだけど行く?」
「いきなり?」
「教師は教師どうしで打ち上げしようとなってね、全員行けるわけじゃないけど」
「そうなんだ、絵梨花行くの?」
「あー、私行けば咲良も行くパターンね、私行くから咲良行くね、はい決定〜」
「ちょ、絵梨花!」
と言うことで打ち上げ。
「それじゃ体育祭お疲れ様です、乾杯!」
「「「「乾杯!!!!」」」」
たくさん体を動かした後の生ビールは最高!
「学年主任と副主任来てないんすか」
「そうなの、いろいろ溜まってる仕事があるらしいよ」
「大変ですね〜」
「尚長先生、初めてですよね?打ち上げ来るの」
「まぁ家族いるってこともあるんですけど、今日はどうしても来たかったんで」
「尚長先生って私と同い年だよね?奥さんいたんだ!」
絵梨花と同い年ってことは、私とも同い年だ。
「高校から付き合ってた彼女と大学生の時に結婚したんですよ、彼女が専門学生だったんでその卒業と同時にしたんすよ」
「そうなんだ、奥さんに怒られない程度に飲んでね?」
「そこは気をつけてるつもり」
「尚長先生以外みんな独身だから、二次会行ける人は行こう!!!」
「俺を独りぼっちしないでくださぁああいいい!!」
相変わらず絵梨花はハイテンション。笑
まだ始まったばっかりなのに。
明日明後日休みだから結構飲んでも大丈夫だし、今日はすごい飲みたい気分。
みんながいろんな話をしている間、私は生ビールをジョッキで何杯も飲む。
日本酒やウィスキーも飲んで、いつの間にか意識はなかった。
「咲良先生、咲良先生、起きてください!!!」
「う、うぅ…」
「お、がわ、せんせ……?」
「咲良、やっと起きた!?」
「木崎先生、飲み過ぎ」
目を覚まして顔を上げると、絵梨花、市川先生、尾川先生がいた。
「今、何時ですか…?」
「12時過ぎ、この居酒屋は2時までやってるからすぐ帰らなくてもいいけど、もう帰ろ?」
「う、うん…」
「市川先生と尾川先生はお酒強くて、今までお酒飲みながらずっと咲良が起きるのを待ってたの」
「本当楽しかった、俺より酒強い人初めて見ました。」
「俺は、市川先生につられて飲んでしまっただけ」笑
「じゃー、私電車で帰る!」
「もうタクシー呼んでるから、タクシー乗って」
「1人で乗れる?」
「あーー、あぁひとぉりぃでのれ…」
「だめだ、私と一緒行こ、今までこんなに飲んだことないのにどうしたの〜」
「俺と木崎先生、家近いんで送りますよ、タクシーで」
「尾川先生、咲良がこんなにお酒飲んだこと今まで初めてで…お酒強いのに…私とは逆方向なのでお願いします、市川先生も帰りましょ!」
「分かりました」
「じゃ、みなさんお疲れでした!」
私は記憶が曖昧なまま体育祭の1日が終わった。