Bitter Sweet
教師として君を見て
尾川先生の告白
冷たい秋風が吹いて、長袖を着て薄手のコートを羽織るけど、もうすぐ雪が降って、セーターを着て暖かく過ごさないと。
でも私は毎日蓮斗から愛されていると感じることが出来て幸せ。
学校では生徒と教師。
誰にも気づかれずにその関係性で過ごす。
目が合ってもすぐ逸らす。
でも、休日はストレートに蓮斗からの愛を感じることができる。
私も蓮斗にたくさんの愛を与えているつもり。
だからこそ、考えてしまうこともあるけど。
今日は金曜日。今日は私の家に蓮斗が来る。
「木崎先生」
「どうかしましたか、尾川先生」
「これから一緒にご飯食べにいかない?」
「はい?」
「おすすめのレストラン見つけたんだけど、1人では行きづらいから、木崎先生もしよかったら行かない?それと、大事な話がある」
「分かりました」
「ビビンバ美味しい!!!!」
尾川先生から連れて行かれたのは韓国料理店。
旅行で韓国行って以来食べてないからすごく美味しい。
「木崎先生、めっちゃ食べるね」笑
「大盛りでも足りないくらいです、韓国料理好きなんです」
「ここの店の料理美味しいね」
「はい、あの、お話ってなんですか?」
「蓬莱蓮斗と付き合ってるんだね」
「……そうです」
「体育祭の後、木崎先生が酔っ払って家に送った時に、携帯に充電入ってなかったから、充電入れたら、通知に蓮斗からの不在着信とメールが来てて、それで知ったんだ。」
「そうなんですか…」
「俺は別れろとだなんて言わない。」
「えっ」
教師として責任感があって生徒のために何が1番いいかをずっと考えている先生。
だから、別れろ、教師としてだめだ、とか言われると思ったのに。
「俺は4年前生徒と付き合ってたんだ」
「え!?」
「前の学校で、生物部ってのがあって、そこの顧問してたんだ。それで、生物部に所属していた女子と付き合ったんだ、俺から告白して」
「尾川先生から……?」
「本当に生物だけが得意で生物が好きな女子だったよ、いい加減他の科目も伸ばせ!って言っても私は生物しか好きじゃないんで〜とか言ってはぐらかしてたけど、なんか守りたくなるような女子でみんなからモテるような女子ではなかったけど、俺にとっては可愛かった、その子の担任ではなかったけど、授業中ずっと考えちゃうんだ、それで思いっきり告白した。そしたら、私も先生が好きですと言われて交際したんだ、それが高2の秋くらいだった。毎日のように部活終わり2人で夜デートしてた。そしたら、3年の春に生徒からばれてしまって写真まで撮られて俺は転勤になったんだ。それで別れて、2年前、俺のマンションの前にいたんだ、別れたはずのその子が」
「私はずっと忘れられなかった、早く卒業して、大学合格して立派になってから先生のところに行こうと思っていたと言われてね、、それで今付き合っているんだよ」
「えぇえええ!!!!」
「驚いたでしょ?俺でもまさかこうなるとは思わなかった、この話先生でしたの木崎先生が初めてだよ」
「そうなんですか…」
「蓮斗との交際はバレちゃいけないだろうし、教師と生徒との恋がダメだと言われているけど、俺もそれは当たってると思う。例えば、人を殺したい、お金を奪いたいという気持ちは抑えないといけない。でも生徒に恋をする、同性に恋をするという気持ちは抑えなくてもいいと思うんだ、というか抑えられない。バレればやっぱりダメだとか言われるし壁は高いけど、2人が信頼して乗り越えればなんとかできるんだよ。」
「そうなんですね」
「しかも蓮斗のお父さんがなぁ…」笑
「バレたらどうなるんですかね、でもそれ覚悟して付き合い始めたんで」
「そうだよね」
「私、蓮斗のこと好きなんです。真面目で責任感あるし」
「顔もいいしな」
「まぁ、それもありますけど、本当に好きだからこそなんだと思うんですけど、考えてしまうんです、教師という目線でも」
「あぁ……分かった」
「そうなんです」
「蓮斗のことだけを考えないで木崎先生自身のことも考えてベストな判断をした方がいいね、俺はいつでも相談に乗るよ」
「ありがとうございます」
尾川先生からの話はびっくりしたけど、私がしっかりしないといけないんだなと改めて感じた。
すぐに蓮斗のいるマンションに戻った。
「蓮斗、ごめんね〜、尾川先生といろいろ話してたの」
「咲良ちゃんのこと信じてるから」
「ありがとう」
「じゃ、俺を待たせたから一緒にお風呂ね」
「はーーーい」
でも私は毎日蓮斗から愛されていると感じることが出来て幸せ。
学校では生徒と教師。
誰にも気づかれずにその関係性で過ごす。
目が合ってもすぐ逸らす。
でも、休日はストレートに蓮斗からの愛を感じることができる。
私も蓮斗にたくさんの愛を与えているつもり。
だからこそ、考えてしまうこともあるけど。
今日は金曜日。今日は私の家に蓮斗が来る。
「木崎先生」
「どうかしましたか、尾川先生」
「これから一緒にご飯食べにいかない?」
「はい?」
「おすすめのレストラン見つけたんだけど、1人では行きづらいから、木崎先生もしよかったら行かない?それと、大事な話がある」
「分かりました」
「ビビンバ美味しい!!!!」
尾川先生から連れて行かれたのは韓国料理店。
旅行で韓国行って以来食べてないからすごく美味しい。
「木崎先生、めっちゃ食べるね」笑
「大盛りでも足りないくらいです、韓国料理好きなんです」
「ここの店の料理美味しいね」
「はい、あの、お話ってなんですか?」
「蓬莱蓮斗と付き合ってるんだね」
「……そうです」
「体育祭の後、木崎先生が酔っ払って家に送った時に、携帯に充電入ってなかったから、充電入れたら、通知に蓮斗からの不在着信とメールが来てて、それで知ったんだ。」
「そうなんですか…」
「俺は別れろとだなんて言わない。」
「えっ」
教師として責任感があって生徒のために何が1番いいかをずっと考えている先生。
だから、別れろ、教師としてだめだ、とか言われると思ったのに。
「俺は4年前生徒と付き合ってたんだ」
「え!?」
「前の学校で、生物部ってのがあって、そこの顧問してたんだ。それで、生物部に所属していた女子と付き合ったんだ、俺から告白して」
「尾川先生から……?」
「本当に生物だけが得意で生物が好きな女子だったよ、いい加減他の科目も伸ばせ!って言っても私は生物しか好きじゃないんで〜とか言ってはぐらかしてたけど、なんか守りたくなるような女子でみんなからモテるような女子ではなかったけど、俺にとっては可愛かった、その子の担任ではなかったけど、授業中ずっと考えちゃうんだ、それで思いっきり告白した。そしたら、私も先生が好きですと言われて交際したんだ、それが高2の秋くらいだった。毎日のように部活終わり2人で夜デートしてた。そしたら、3年の春に生徒からばれてしまって写真まで撮られて俺は転勤になったんだ。それで別れて、2年前、俺のマンションの前にいたんだ、別れたはずのその子が」
「私はずっと忘れられなかった、早く卒業して、大学合格して立派になってから先生のところに行こうと思っていたと言われてね、、それで今付き合っているんだよ」
「えぇえええ!!!!」
「驚いたでしょ?俺でもまさかこうなるとは思わなかった、この話先生でしたの木崎先生が初めてだよ」
「そうなんですか…」
「蓮斗との交際はバレちゃいけないだろうし、教師と生徒との恋がダメだと言われているけど、俺もそれは当たってると思う。例えば、人を殺したい、お金を奪いたいという気持ちは抑えないといけない。でも生徒に恋をする、同性に恋をするという気持ちは抑えなくてもいいと思うんだ、というか抑えられない。バレればやっぱりダメだとか言われるし壁は高いけど、2人が信頼して乗り越えればなんとかできるんだよ。」
「そうなんですね」
「しかも蓮斗のお父さんがなぁ…」笑
「バレたらどうなるんですかね、でもそれ覚悟して付き合い始めたんで」
「そうだよね」
「私、蓮斗のこと好きなんです。真面目で責任感あるし」
「顔もいいしな」
「まぁ、それもありますけど、本当に好きだからこそなんだと思うんですけど、考えてしまうんです、教師という目線でも」
「あぁ……分かった」
「そうなんです」
「蓮斗のことだけを考えないで木崎先生自身のことも考えてベストな判断をした方がいいね、俺はいつでも相談に乗るよ」
「ありがとうございます」
尾川先生からの話はびっくりしたけど、私がしっかりしないといけないんだなと改めて感じた。
すぐに蓮斗のいるマンションに戻った。
「蓮斗、ごめんね〜、尾川先生といろいろ話してたの」
「咲良ちゃんのこと信じてるから」
「ありがとう」
「じゃ、俺を待たせたから一緒にお風呂ね」
「はーーーい」