Bitter Sweet

教師として、父親として、それぞれの思い

冬休み。


冬休みは2週間くらいしかない。


教師の休みはもっと短い。


寒くて朝起きるのが憚れるけど、すぐストーブと床暖をつけて、暖かいココアとパンを食べて出勤する。


年末は忙しい。


いろんな処理がたくさんある。


なんとか3日間で全てこなさないといけない。


私は部活を持ってないため1日ずっと成績処理や事務処理をこなす。


「木崎先生」


「はい」


校長先生から呼ばれ、校長室に入る。


「木崎先生、今から俺の家で話したいことがあるんだけど来れる?」


「え?お家ですか?」


もう覚悟はできている。教師としての話ではないだろう。


「そう、話が長くなりそうだしいろいろ話さなきゃいけないことがあるから」


「分かりました」


私と校長。全てを明かす時が来た。
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