Bitter Sweet
-蓮斗side-
3月1日。卒業式。
この日を待ってた。
それでも寂しい。
高校3年間楽しかった。
辛かったのは咲良と別れたことくらい。笑
でも碧海や恒星、周りの仲間に支えられて卒業できる。
もうこの教室に入るのも最後だと思いながら3-3の教室に入る。
「俺、お前と離れたくねえよーーーー」
恒星がすぐ俺の所に来てすがってくる。
かっこいいのに甘える部分あるよな。そーゆうところも俺は好き。
「たまには日本に来るんだろ?」
「当たり前だろ、俺が日本に来た時は会ってくれよ」
「もちろん」
俺は推薦で国立の建築学科に合格した。
碧海も俺と同じ大学で環境の勉強をする。
爽汰は就職して、悠仁は、スポーツ推薦で体育大学に行くことになった。
そう言えば、悠仁は滝口先生にもう一回告白するのだろうか。
部活引退してからもスポーツ推薦ですぐ合格したからほぼ毎日剣道場に行って後輩の相手をして、気づいてたか分からないけど滝口にアピールもしていたらしい。
恋が実ればいいな。
そう願いながら赤い花のブローチを左胸につけて、卒業式に出る。
卒業式入場の時にチラッとお母さんが見えた。
来れたら来ると言ってたけど本当に来るとは。
お母さんと親父を同時に見るのは十何年ぶりだろう。
親父、いや、校長から「蓬莱 蓮斗」
って呼ばれて卒業証書を渡された時はうるっと来た。
なんかこみ上げてくるものがあった。
恒星に関しては卒業式の途中で大泣きしているし。
それを見たら逆に涙が収まった。
卒業式終わって最後のホームルーム。
羽柴は最後の挨拶を言ってる時に大号泣して最後は何言ってるか分からなかった。
でも、「気持ちを強く持って突き進んで」
その言葉は俺に響いた。
ホームルームが終わって部員全員で写真撮って、また4人と記念で写真を撮り、いろんな後輩からプレゼント貰って、お母さんから驚かれる。
俺なにもしてないのに申し訳なくなって来た。
「蓮斗ってモテてたのね」
「そんなことないけど」
「謙遜しちゃって、お父さんはどこ?」
「え?なんか用?」
「写真撮ろうと思ってるんだけど」
「……」
「蓮斗もお父さんに少し心開いてきたでしょ、同じ高校にいるしいいと思っただけ」
最初でもしかしたら最後の家族写真。
親父を探しに校長室に行こうとしたら、来賓の人たちに挨拶をしていた。
しばらくそれが終わるまで遠いところで親父を待つ。
「俺を待っているのか」
「お母さんが3人で写真撮ろうって」
「本当か?」
「うん、俺の教室の前で待ってるから早く」
「分かった」
俺の教室の前で3人で写真を撮る。
背景が後輩が飾り付けてくれた紙で作った花で「祝 卒業」 と書かれてある。
撮影者は碧海。
お母さんが碧海のことを知っているから頼んだらしい。
何枚か撮って見ると俺だけ真顔で両親は笑っていた。
それだけで満足だった。
お母さんは忙しくて今日の夜またアメリカに行くそうだ。
親父はまた校長室に戻った。
「蓮斗!」
「おぉ、爽汰」
隣には悠仁がいる。
「俺、成功した」
小さい声でそう呟いた悠仁。
「成功したってまさか…」
「付き合えることになった」
「よかったな!」
「うん…」
「なに泣きそうになってるんだよ」笑
「めっちゃ嬉しいから、次は蓮斗の番だね」
「行くんだろ?」
恒星と碧海も俺らと合流する。
「行くよ」
「結果報告待ってるぞ」
「おう」
「俺ついていこうか?」
「なんでだよ、1人で行けるよ」
「寂しいな〜」
「結果報告するから」
「待ってるぞ!ほら行ってこい」
「おう、今までありがとうな」
「これからも俺と会ってくれ〜」
「またバスケしようよ」
「また同じ大学じゃん俺ら」
「一緒に教師と恋しようよ」
こういう個性的な4人と楽しめた3年間。
本当にありがとう。
そして、悠仁からの小さな声で言った励ましを共に会いに行く。
ー木崎咲良に。
3月1日。卒業式。
この日を待ってた。
それでも寂しい。
高校3年間楽しかった。
辛かったのは咲良と別れたことくらい。笑
でも碧海や恒星、周りの仲間に支えられて卒業できる。
もうこの教室に入るのも最後だと思いながら3-3の教室に入る。
「俺、お前と離れたくねえよーーーー」
恒星がすぐ俺の所に来てすがってくる。
かっこいいのに甘える部分あるよな。そーゆうところも俺は好き。
「たまには日本に来るんだろ?」
「当たり前だろ、俺が日本に来た時は会ってくれよ」
「もちろん」
俺は推薦で国立の建築学科に合格した。
碧海も俺と同じ大学で環境の勉強をする。
爽汰は就職して、悠仁は、スポーツ推薦で体育大学に行くことになった。
そう言えば、悠仁は滝口先生にもう一回告白するのだろうか。
部活引退してからもスポーツ推薦ですぐ合格したからほぼ毎日剣道場に行って後輩の相手をして、気づいてたか分からないけど滝口にアピールもしていたらしい。
恋が実ればいいな。
そう願いながら赤い花のブローチを左胸につけて、卒業式に出る。
卒業式入場の時にチラッとお母さんが見えた。
来れたら来ると言ってたけど本当に来るとは。
お母さんと親父を同時に見るのは十何年ぶりだろう。
親父、いや、校長から「蓬莱 蓮斗」
って呼ばれて卒業証書を渡された時はうるっと来た。
なんかこみ上げてくるものがあった。
恒星に関しては卒業式の途中で大泣きしているし。
それを見たら逆に涙が収まった。
卒業式終わって最後のホームルーム。
羽柴は最後の挨拶を言ってる時に大号泣して最後は何言ってるか分からなかった。
でも、「気持ちを強く持って突き進んで」
その言葉は俺に響いた。
ホームルームが終わって部員全員で写真撮って、また4人と記念で写真を撮り、いろんな後輩からプレゼント貰って、お母さんから驚かれる。
俺なにもしてないのに申し訳なくなって来た。
「蓮斗ってモテてたのね」
「そんなことないけど」
「謙遜しちゃって、お父さんはどこ?」
「え?なんか用?」
「写真撮ろうと思ってるんだけど」
「……」
「蓮斗もお父さんに少し心開いてきたでしょ、同じ高校にいるしいいと思っただけ」
最初でもしかしたら最後の家族写真。
親父を探しに校長室に行こうとしたら、来賓の人たちに挨拶をしていた。
しばらくそれが終わるまで遠いところで親父を待つ。
「俺を待っているのか」
「お母さんが3人で写真撮ろうって」
「本当か?」
「うん、俺の教室の前で待ってるから早く」
「分かった」
俺の教室の前で3人で写真を撮る。
背景が後輩が飾り付けてくれた紙で作った花で「祝 卒業」 と書かれてある。
撮影者は碧海。
お母さんが碧海のことを知っているから頼んだらしい。
何枚か撮って見ると俺だけ真顔で両親は笑っていた。
それだけで満足だった。
お母さんは忙しくて今日の夜またアメリカに行くそうだ。
親父はまた校長室に戻った。
「蓮斗!」
「おぉ、爽汰」
隣には悠仁がいる。
「俺、成功した」
小さい声でそう呟いた悠仁。
「成功したってまさか…」
「付き合えることになった」
「よかったな!」
「うん…」
「なに泣きそうになってるんだよ」笑
「めっちゃ嬉しいから、次は蓮斗の番だね」
「行くんだろ?」
恒星と碧海も俺らと合流する。
「行くよ」
「結果報告待ってるぞ」
「おう」
「俺ついていこうか?」
「なんでだよ、1人で行けるよ」
「寂しいな〜」
「結果報告するから」
「待ってるぞ!ほら行ってこい」
「おう、今までありがとうな」
「これからも俺と会ってくれ〜」
「またバスケしようよ」
「また同じ大学じゃん俺ら」
「一緒に教師と恋しようよ」
こういう個性的な4人と楽しめた3年間。
本当にありがとう。
そして、悠仁からの小さな声で言った励ましを共に会いに行く。
ー木崎咲良に。