Bitter Sweet
仕事終わり。
私は蓬莱くんの家に向かう。
メモに書かれた家からは結構遠い。
一人暮らしするならもう少し近いところの方がいいのに…とか思いながら車を走らせる。
ーピーンポーン
「先生、入って。」
「う、うん」
私は蓬莱くんの部屋に入った。
大きなリビングにはガラスのテーブルにベージュ色のソファー、右に大きなキッチンがあるけど、料理をしている感じが全くない。
根本的に部屋に物がない。
綺麗すぎる。
「そこ座って?」
私はソファーに座るんじゃなく、ソファーがあっても床に座るタイプだから、ソファーにもたれかかるように床に座った。
「先生はコーヒー?」
「うん、砂糖とミルクあればそれもほしい。」
「ふっ、可愛い」
「バカにしないで!」
「はーい、これ」
バカにした感じで返事されたけどなぜかムカつかない。逆に笑ってしまう。
なんか愛しい。
蓬莱くんはオレンジジュースを飲んでいる。
蓬莱くんこそ子供っぽい。
「結構学校から家離れてるね、電車で通ってるの?」
「うん、そうだよ、あ、俺がなぜ一人暮らししているか話すよ」
「無理して話さなくていいんだよ?」
「いや、先生にはいつか話さないといけないから」
「分かった」
「俺が1歳の時、親父と母が離婚した。原因は親父の浮気。まさかのキャバクラ嬢と浮気したんだよ、苗字が変わんないのは俺の母の旧名も蓬莱だから、ただそれだけ。母は弁護士で俺のために一生懸命働いた。それで過労で何度も倒れた。なのに、親父は見舞いにも来なかった。しまいにはキャバクラ嬢と結婚した。まぁ、離婚したけどな。俺は親父がこの高校の校長だと知らずに入ったんだ。俺が一人暮らししている部屋は母のものだから、それでここで暮している。最初は親父を見た時増悪でいっぱいだったけど、なんかもうどうでも良くなって今はあまり気にしてないけど、でも前は辛かった…」
蓬莱くんは目に涙を溜めている。
「泣いていいよ、辛かったね…」
「俺は大丈夫。親父のこともう恨んでないから、でもこのことは誰にも言わないでな?」
「もちろん、言わない」
「俺のこと蓮斗って呼んで?」
「いきなり、そんなの無理だよ…」
「できる、ほら、呼んで?」
「れ……んと…」
「ありがと、咲良ちゃん」
私の唇にキスをする。
「咲良ちゃんって」笑
「だめ?」
「ううん、可愛いよ?」
「だめ、俺のことを世界で一番カッコいいって思わないと、俺がそう思わせるから」
「蓮斗はカッコいいよ、天下の王子様」
「それやめて。俺は咲良ちゃんだけの王子様になりたいの」
「わかった、私だけの王子様になってね?」
「もうなってるよ」
深くて今でも体が溶けそうなキス。
「絶対離さないから」
蓮斗は私のことをソファに座らせてすぐに倒して、もっと深いキスをする。
舌が絡む大人のキス。
蓮斗はまだ15歳なのに。
蓮斗がキスをやめる。
「本当は最後までしたいけど、まだ早いよな、咲良ちゃんにも準備が必要だよな…」
「う、うん…」
私は経験人数1人。
そう、高2の時に付き合った人だけ。
だから肉体関係を持つのはいくら付き合ってもすぐには勇気が出ない。
蓮斗が待ってくれているのほんとありがたい。
「もし俺が理性を抑えられなかった時が来たら襲うから」
「とんでもないことを言うね、蓮斗」
「男はそういうもん」
「覚悟する」
「今週の土曜日、咲良ちゃんのマンションに行っていい?」
「もちろん、蓮斗の家まで迎え行くね」
「ずっと咲良ちゃんといたい」
「学校では生徒と先生だからね?」
「もちろん、ポーカーフェイスでいるよ」
「私、帰るね、また明日」
「咲良ちゃん」
「うん?」
「咲良ちゃんからキスして?」
「え、えー!?」
「そんなにびっくりする?頬じゃなくて唇にして?」
「もう何回もしたじゃん〜」
「何回しても足りないからしたい」
そんな可愛い目で見られたら、するしかない。
「チュッ」
軽く唇にした。
「これでいいね!バイバイ!」
私は蓮斗のマンションを後にした。
私は蓬莱くんの家に向かう。
メモに書かれた家からは結構遠い。
一人暮らしするならもう少し近いところの方がいいのに…とか思いながら車を走らせる。
ーピーンポーン
「先生、入って。」
「う、うん」
私は蓬莱くんの部屋に入った。
大きなリビングにはガラスのテーブルにベージュ色のソファー、右に大きなキッチンがあるけど、料理をしている感じが全くない。
根本的に部屋に物がない。
綺麗すぎる。
「そこ座って?」
私はソファーに座るんじゃなく、ソファーがあっても床に座るタイプだから、ソファーにもたれかかるように床に座った。
「先生はコーヒー?」
「うん、砂糖とミルクあればそれもほしい。」
「ふっ、可愛い」
「バカにしないで!」
「はーい、これ」
バカにした感じで返事されたけどなぜかムカつかない。逆に笑ってしまう。
なんか愛しい。
蓬莱くんはオレンジジュースを飲んでいる。
蓬莱くんこそ子供っぽい。
「結構学校から家離れてるね、電車で通ってるの?」
「うん、そうだよ、あ、俺がなぜ一人暮らししているか話すよ」
「無理して話さなくていいんだよ?」
「いや、先生にはいつか話さないといけないから」
「分かった」
「俺が1歳の時、親父と母が離婚した。原因は親父の浮気。まさかのキャバクラ嬢と浮気したんだよ、苗字が変わんないのは俺の母の旧名も蓬莱だから、ただそれだけ。母は弁護士で俺のために一生懸命働いた。それで過労で何度も倒れた。なのに、親父は見舞いにも来なかった。しまいにはキャバクラ嬢と結婚した。まぁ、離婚したけどな。俺は親父がこの高校の校長だと知らずに入ったんだ。俺が一人暮らししている部屋は母のものだから、それでここで暮している。最初は親父を見た時増悪でいっぱいだったけど、なんかもうどうでも良くなって今はあまり気にしてないけど、でも前は辛かった…」
蓬莱くんは目に涙を溜めている。
「泣いていいよ、辛かったね…」
「俺は大丈夫。親父のこともう恨んでないから、でもこのことは誰にも言わないでな?」
「もちろん、言わない」
「俺のこと蓮斗って呼んで?」
「いきなり、そんなの無理だよ…」
「できる、ほら、呼んで?」
「れ……んと…」
「ありがと、咲良ちゃん」
私の唇にキスをする。
「咲良ちゃんって」笑
「だめ?」
「ううん、可愛いよ?」
「だめ、俺のことを世界で一番カッコいいって思わないと、俺がそう思わせるから」
「蓮斗はカッコいいよ、天下の王子様」
「それやめて。俺は咲良ちゃんだけの王子様になりたいの」
「わかった、私だけの王子様になってね?」
「もうなってるよ」
深くて今でも体が溶けそうなキス。
「絶対離さないから」
蓮斗は私のことをソファに座らせてすぐに倒して、もっと深いキスをする。
舌が絡む大人のキス。
蓮斗はまだ15歳なのに。
蓮斗がキスをやめる。
「本当は最後までしたいけど、まだ早いよな、咲良ちゃんにも準備が必要だよな…」
「う、うん…」
私は経験人数1人。
そう、高2の時に付き合った人だけ。
だから肉体関係を持つのはいくら付き合ってもすぐには勇気が出ない。
蓮斗が待ってくれているのほんとありがたい。
「もし俺が理性を抑えられなかった時が来たら襲うから」
「とんでもないことを言うね、蓮斗」
「男はそういうもん」
「覚悟する」
「今週の土曜日、咲良ちゃんのマンションに行っていい?」
「もちろん、蓮斗の家まで迎え行くね」
「ずっと咲良ちゃんといたい」
「学校では生徒と先生だからね?」
「もちろん、ポーカーフェイスでいるよ」
「私、帰るね、また明日」
「咲良ちゃん」
「うん?」
「咲良ちゃんからキスして?」
「え、えー!?」
「そんなにびっくりする?頬じゃなくて唇にして?」
「もう何回もしたじゃん〜」
「何回しても足りないからしたい」
そんな可愛い目で見られたら、するしかない。
「チュッ」
軽く唇にした。
「これでいいね!バイバイ!」
私は蓮斗のマンションを後にした。