イケナイ王子様
薫くんと誠さんの会話に、私が加わったことにより、薫くんが私に視線を向ける。
「……あんたに言われたくない」
ごもっともな意見です。
たしかに、平日でも家にいる私に、研修旅行に行ったほうがいいと言われたくない、と思うだろう。
「い、今はそう思うかもしれないけど、いずれ『研修旅行に行ってよかった』って思うかもしれないよ」
「……あんた、俺に説教したいの?」
うっ……。
薫くんの機嫌をそこねてしまった……?
薫くんの鋭い目つきを向けられ、目を伏せてしまう私。
そんな私を見たのか、悟さんが薫くんに向かってこう言う。
「薫、そんな言い方はやめろよ。
せっかく、愛海ちゃんが薫に気を遣ってるのにさ」
悟さん……。
その優しさ、身に染みます……。
「……あんたに言われたくない」
ごもっともな意見です。
たしかに、平日でも家にいる私に、研修旅行に行ったほうがいいと言われたくない、と思うだろう。
「い、今はそう思うかもしれないけど、いずれ『研修旅行に行ってよかった』って思うかもしれないよ」
「……あんた、俺に説教したいの?」
うっ……。
薫くんの機嫌をそこねてしまった……?
薫くんの鋭い目つきを向けられ、目を伏せてしまう私。
そんな私を見たのか、悟さんが薫くんに向かってこう言う。
「薫、そんな言い方はやめろよ。
せっかく、愛海ちゃんが薫に気を遣ってるのにさ」
悟さん……。
その優しさ、身に染みます……。