イケナイ王子様
私の背後に人の気配がする。
この家にいるのは、私の他にひとりしかいない。
「待てよ」
髪の毛を撫でる、心地よい吐息。
その直後に聞こえたのは、トンッという音。
それと同時に、私の横の壁に、手がつけられるのが見えた。
どうやら私は、背後から、翔さんに壁ドンされたみたいだ。
でも、いったいなんでこんなことを……。
くるっと体の向きを変え、翔さんの真正面に向き直る。
ドキッ。
翔さんの両目が、私をじっと見つめていて、思わずドキドキしてしまう。
これが正式な壁ドンか。
こんなことされたの、ひさしぶりだな。
って、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「な、なんですか?」
声がうわずっちゃった……。
いつになったら、声がうわずるクセが直るのかな。
この家にいるのは、私の他にひとりしかいない。
「待てよ」
髪の毛を撫でる、心地よい吐息。
その直後に聞こえたのは、トンッという音。
それと同時に、私の横の壁に、手がつけられるのが見えた。
どうやら私は、背後から、翔さんに壁ドンされたみたいだ。
でも、いったいなんでこんなことを……。
くるっと体の向きを変え、翔さんの真正面に向き直る。
ドキッ。
翔さんの両目が、私をじっと見つめていて、思わずドキドキしてしまう。
これが正式な壁ドンか。
こんなことされたの、ひさしぶりだな。
って、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「な、なんですか?」
声がうわずっちゃった……。
いつになったら、声がうわずるクセが直るのかな。