イケナイ王子様
私が、心の中でそうつぶやいているとも知らず、やたらと怖い表情で、翔さんが口を開ける。
「……あのさ」
「はい……」
「あんた、俺に隠れて、なにかしてね?」
「……っ!」
ドキッ!
な、なんで、翔さんに隠れて、こそこそとなにかをしてるのがバレてるんだろう。
私、バレないように行動していたつもりだったのに。
それでも、翔さんにはバレバレなのかな。
「俺、あんたのこと疑いたくないけど、俺にバレたくないことでもしてんだろ?」
うっ……。
図星だ。
完全にバレてる……。
けれど、洋季さんの存在を知らせたら、翔さんから一方的に別れを告げられるかもしれない。
『へぇ。
あんた、俺が知らない間に、お見合いしてたんだ?
じゃあ、そのお見合い相手の男と幸せになりな。
じゃあな』
「……あのさ」
「はい……」
「あんた、俺に隠れて、なにかしてね?」
「……っ!」
ドキッ!
な、なんで、翔さんに隠れて、こそこそとなにかをしてるのがバレてるんだろう。
私、バレないように行動していたつもりだったのに。
それでも、翔さんにはバレバレなのかな。
「俺、あんたのこと疑いたくないけど、俺にバレたくないことでもしてんだろ?」
うっ……。
図星だ。
完全にバレてる……。
けれど、洋季さんの存在を知らせたら、翔さんから一方的に別れを告げられるかもしれない。
『へぇ。
あんた、俺が知らない間に、お見合いしてたんだ?
じゃあ、そのお見合い相手の男と幸せになりな。
じゃあな』