イケナイ王子様
予感的中
「……ん?」
翔さんに嘘をついてることに、罪悪感を抱きはじめた翌日。
掃除機を使って、家の中を掃除していると、リビングのテーブルに置き手紙があるのを見つけた。
誰が置いたのかはなんとなく予想しつつ、掃除機を置いてリビングに向かう。
手紙を手に取り、読んでみる。
【愛海へ
俺は、同じ大学の先輩から遊びにいこうと誘われて、遊園地に行ってます。
たぶん、夜になるまでには帰ってくると思うけど、俺が帰ってくるまでの間、留守番を頼む。
いい子にしてろよ。
翔より】
やっぱり、この手紙を書いたのは翔さんだ。
悟さんが実家にいて、誠さんと薫くんと匠くんが修学旅行に行ってるから、翔さんしかいない。
「はぁ……」
今日はひとりか。
なんかさみしいな……。