イケナイ王子様
そうだとしたら、また厄介な人が現れたかもしれない。


私を追い詰めたストーカーのような、厄介な人が……。


危ない展開になったかもしれない。


翔さんの彼女の座を狙う女の人が現れて、その人から敵意を抱かれるとは……。


今、ここが家だったら、私は間違いなく、布団を頭までスッポリかぶって、震えていただろう。


だが、ここは遊園地なので、そんなことはできない。


さらに、ミドリさんのひとりごとは続いた。


「そうだ……。


翔くんの彼女に、ストーカーまがいのメールを送りつけてやろう。


それで、翔くんの彼女の人生をめちゃくちゃにしてやればいいのよ……」


えっ……。


ストーカーまがいのメールを送りつける?


私に?


そんなこと、どうやって……。
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