イケナイ王子様
ひ、ひぇぇ……。
我妻家の次男と、藤堂家の息子、すごく仲悪い……。
お坊っちゃま同士だし、年齢も近いから、仲よくなるのかなと思ってたけど……。
もうちょっと仲よくしようよ〜……。
と思ったとき。
「へ……へくちょんっ」
急に鼻がムズムズしだして、小さいくしゃみが出てしまった。
私のくしゃみで、当然、ふたりは私の存在に気づいてしまったわけで。
翔さんが少し気まずそうな顔をしながら、こちらに目を向ける。
「わ、悪い……聞こえちゃったか?」
気まずそうな顔をされると、こっちまで気まずくなる。
翔さんに悪気はないけど。
「え、えぇ、まぁ……」
とりあえず、そう答えることにした。
「ほら、君が大きな声出すから、愛海ちゃんに聞こえちゃったじゃん」
我妻家の次男と、藤堂家の息子、すごく仲悪い……。
お坊っちゃま同士だし、年齢も近いから、仲よくなるのかなと思ってたけど……。
もうちょっと仲よくしようよ〜……。
と思ったとき。
「へ……へくちょんっ」
急に鼻がムズムズしだして、小さいくしゃみが出てしまった。
私のくしゃみで、当然、ふたりは私の存在に気づいてしまったわけで。
翔さんが少し気まずそうな顔をしながら、こちらに目を向ける。
「わ、悪い……聞こえちゃったか?」
気まずそうな顔をされると、こっちまで気まずくなる。
翔さんに悪気はないけど。
「え、えぇ、まぁ……」
とりあえず、そう答えることにした。
「ほら、君が大きな声出すから、愛海ちゃんに聞こえちゃったじゃん」