イケナイ王子様
スーツ姿の男の人の視線に臆することなく、淡々と言葉を放つ翔さん。
それに対して、洋季さんは……。
「人聞きが悪いな、人の彼女を奪うなんて。
俺はそんなことするつもりないよ」
余裕たっぷりの表情だ。
洋季さんが家に来たときと、同じ光景を見てるみたい。
私についての話で、言い争いをしてる翔さんと洋季さん。
ふたりの間には、見えない火花が飛び交ってるように見える。
「知ってんだろ?」
「なにを?」
「来栖川の娘が両親を亡くして、財産をほぼすべて失ったこと」
「あぁ……なんか言ってたね、誰かが。
あの子の両親がいなくて、代わりに叔母さんがあの子の親代わりになってるって」
それに対して、洋季さんは……。
「人聞きが悪いな、人の彼女を奪うなんて。
俺はそんなことするつもりないよ」
余裕たっぷりの表情だ。
洋季さんが家に来たときと、同じ光景を見てるみたい。
私についての話で、言い争いをしてる翔さんと洋季さん。
ふたりの間には、見えない火花が飛び交ってるように見える。
「知ってんだろ?」
「なにを?」
「来栖川の娘が両親を亡くして、財産をほぼすべて失ったこと」
「あぁ……なんか言ってたね、誰かが。
あの子の両親がいなくて、代わりに叔母さんがあの子の親代わりになってるって」