イケナイ王子様
だから、ミドリさんが、私に嫌がらせをすることはないと思う。


と、突然、きーちゃんが「あっ!」と大きな声をあげた。


「な、なに?」


「話してたら思い出した!


この前、私と愛海が遊園地で会ったこと、覚えてる?」


「もちろん覚えてるよ」


たしか、そのとき、きーちゃんは『ひとりで遊園地に来た』って言ってたような。


「あのとき、愛海と一緒に遊園地に来てた人って、愛海の知り合い?」


「えっ?」


一緒に遊園地に来てた人?


あぁ、洋季さんのことか。
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