イケナイ王子様
「俺と付き合ってんのに、あいつの婚約者候補になるなんて、おかしいだろ」
た、たしかに……。
彼氏がいるのに、お見合いをして、その相手の婚約者候補になるなんて、冷静に考えればおかしい。
「なんとかして、藤堂があんたをあきらめてくれればいいんだけど……」
「はっ、そうだ!」
翔さんがひとりごとを言ってる間に、私は、あることを思い出した。
突然、大声をだす私に、翔さんが驚く。
「な、なんだよ」
「翔さん!
明日、予定ないですか?」
「ないけど……」
た、たしかに……。
彼氏がいるのに、お見合いをして、その相手の婚約者候補になるなんて、冷静に考えればおかしい。
「なんとかして、藤堂があんたをあきらめてくれればいいんだけど……」
「はっ、そうだ!」
翔さんがひとりごとを言ってる間に、私は、あることを思い出した。
突然、大声をだす私に、翔さんが驚く。
「な、なんだよ」
「翔さん!
明日、予定ないですか?」
「ないけど……」