イケナイ王子様
どうやら、あとで翔さんに襲われることが決定してしまったらしい。


うぅ……でも、まぁいいか。


一度、言ってしまった言葉を訂正することはできないし。


それに、相手は翔さんだし。


嬉しくないわけがない!


「……さて、あんたを襲うことは決まったし、本来の目的に戻るな」


はっ!


翔さんが不敵な笑みを消したことで、私はすぐに我に返る。


「あんた、俺に付き合ってほしい場所があるんだろ?


それって、どこだよ」


「それはですね……」
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