イケナイ王子様
ドキッ!
体が一瞬強張る。
ここにいる理由、紀野くんに言うべきかな。
それとも、言わないほうがいいかな。
「…………っ」
「愛海ちゃん?」
首をかしげる紀野くんの声に反応できない。
もし、本当のことを言ったら、あのメールの送り主になにかされるかもしれない。
そう考えたら、体が小刻みに震える。
私の異様な様子に、紀野くんが気づく。
「も、もしかして、なにかあったの?
俺以外の誰かに脅しをかけられてるとか」
体が一瞬強張る。
ここにいる理由、紀野くんに言うべきかな。
それとも、言わないほうがいいかな。
「…………っ」
「愛海ちゃん?」
首をかしげる紀野くんの声に反応できない。
もし、本当のことを言ったら、あのメールの送り主になにかされるかもしれない。
そう考えたら、体が小刻みに震える。
私の異様な様子に、紀野くんが気づく。
「も、もしかして、なにかあったの?
俺以外の誰かに脅しをかけられてるとか」