イケナイ王子様
もう、心臓持たないよ……。


ドキドキする私に、洋季さんが恨めしそうにこちらを見つめてる。


一瞬怯えたが、洋季さんの視線に気づいた翔さんが睨み返したことで、怖さは半減した。


「何度も言うけど、こいつは俺の女だから。


今度、こいつに手出したら、警察沙汰どころじゃなくなるくらいにしてやるから」


翔さん、睨みがきついよ……。


翔さんと両想いになる前に、何度も睨まれた経験があるから、もう慣れたけれど。


それでも、まだ怖さはぬぐえないなぁ。
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