イケナイ王子様
私がお見合いをする場所である部屋は、今住んでいる家の自室と同じくらい広い。
豪華な外観に負けないほど、部屋の装飾も豪華で、床の間に飾られた生け花が、見る者を引きつけるような気さえする。
呆然としていると、叔母さんが不思議そうな顔をこちらに向けた。
「あれ?
愛海ちゃん、座らないの?」
どうやら叔母さんは、私が、お見合いをする部屋を立ったまま見ている間に、座布団が敷かれた床に座ったらしい。
叔母さんの声にはっと我に返り、慌てて叔母さんの、隣にある、座布団の上に座る。
「広いですね、この部屋」
「うん、広いわね。
私の家よりも広いわ」
ん?
叔母さんの顔が強張っているように見えるのは、気のせいだろうか。
豪華な外観に負けないほど、部屋の装飾も豪華で、床の間に飾られた生け花が、見る者を引きつけるような気さえする。
呆然としていると、叔母さんが不思議そうな顔をこちらに向けた。
「あれ?
愛海ちゃん、座らないの?」
どうやら叔母さんは、私が、お見合いをする部屋を立ったまま見ている間に、座布団が敷かれた床に座ったらしい。
叔母さんの声にはっと我に返り、慌てて叔母さんの、隣にある、座布団の上に座る。
「広いですね、この部屋」
「うん、広いわね。
私の家よりも広いわ」
ん?
叔母さんの顔が強張っているように見えるのは、気のせいだろうか。