イケナイ王子様
「こちらこそ、よろしくお願いします。
私、笹本 遙子(ささもと はるこ)です。
あっ、私の隣に座ってる女の子は、私の姪の来栖川愛海ちゃんです」
「……よ、よろしくお願いします」
叔母さんが、藤堂親子に自分と私を紹介したあと、私はペコッと頭をさげる。
その数秒後、藤堂さんが、きょとんとした顔を浮かべる。
「……姪?
娘さんじゃないんですか?」
藤堂さんは、私と叔母さんが、血のつながった親子だと思っていたらしい。
「えぇ。
愛海ちゃんのご両親は、数か月前に交通事故で亡くなってしまったんです。
なので、唯一の親戚である私が、愛海ちゃんの保護者として、支えてるんです」
お父さんとお母さんが事故死したこと、藤堂さんに言わなくてもいいのに。
私、笹本 遙子(ささもと はるこ)です。
あっ、私の隣に座ってる女の子は、私の姪の来栖川愛海ちゃんです」
「……よ、よろしくお願いします」
叔母さんが、藤堂親子に自分と私を紹介したあと、私はペコッと頭をさげる。
その数秒後、藤堂さんが、きょとんとした顔を浮かべる。
「……姪?
娘さんじゃないんですか?」
藤堂さんは、私と叔母さんが、血のつながった親子だと思っていたらしい。
「えぇ。
愛海ちゃんのご両親は、数か月前に交通事故で亡くなってしまったんです。
なので、唯一の親戚である私が、愛海ちゃんの保護者として、支えてるんです」
お父さんとお母さんが事故死したこと、藤堂さんに言わなくてもいいのに。