イケナイ王子様
「そ、そうなんですか……」
そう返すことしかできなかった。
「いやー、父さんの目に狂いはなかったな。
だって、お見合い相手の愛海ちゃんが、見た目も中身もきれいだもん。
愛海ちゃんをお見合い相手として選んだ父さんに反対意見を出さなくて、正解だったよ」
見た目も中身もきれいって……。
絶対お世辞だよ。
私が、見た目も中身もきれいなわけがないんだから。
「そ、そんなことないですよ……」
「今日は、今までの人生で一番最高の日だよ」
「…………」
洋季さんが『今までの人生で一番最高の日だよ』と言ったのはなんでだろう。
お見合い相手が私だったから?
それとも、なにか別の理由があるのか。
まぁ、いっか。
そう返すことしかできなかった。
「いやー、父さんの目に狂いはなかったな。
だって、お見合い相手の愛海ちゃんが、見た目も中身もきれいだもん。
愛海ちゃんをお見合い相手として選んだ父さんに反対意見を出さなくて、正解だったよ」
見た目も中身もきれいって……。
絶対お世辞だよ。
私が、見た目も中身もきれいなわけがないんだから。
「そ、そんなことないですよ……」
「今日は、今までの人生で一番最高の日だよ」
「…………」
洋季さんが『今までの人生で一番最高の日だよ』と言ったのはなんでだろう。
お見合い相手が私だったから?
それとも、なにか別の理由があるのか。
まぁ、いっか。