えっ?私が男装女子になるなんて!

泣き尽くし……夕闇の中ふらふら街を歩いてる。ずっーと携帯がブルブル動いてるけど……知らない。見たくない。

 だってさっき気持ちを落ち着けて勇気振り絞ってLINE開いたら……


(もう良いよな!別れようぜ。お互い楽しんだろ次逢ったら友達なwww)


何だろうこれは?私は本当に好きだったのに、LINEで軽くこんな訳の分からない文章で終わるの?一年付き合ってきて彼が希望の商社に就職も決まり、私も将来の事を一緒に考えて行こうと思ってたのに……私は彼にとっては、こんなに軽く何でもない者だった……

 あてもなくふらふら歩いてたら、目の前にお洒落な美容室が目に入った。そこに誘われる様に入っていった私。



「「「「「いらっしゃいませ」」」」」

「ご予約は?」

「あっ…………してないのですが、駄目ですか」

「そうですねー少しお待ち下さいね」


綺麗な色っぽいお姉さんが、タブレットを操作しながら。


「大丈夫……みたいね。お客様どの様にされますか?」

「切ってください。短く切ってください。色も変えて下さい」

「どの様な感じにされますか?こちらのタブレットに写真ありますから、雰囲気選ばれますか?」


お姉さんがタブレット端末を操作して渡してくれた。画面には様々な髪型の女の子が沢山並んでいた。女の子が沢山……

 タブレットを操作して、色々みていると良いものを見つけた!!!



「これに!これみたいにして下さい」

< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop