ミリちゃんの呪い【短編】
ミリちゃんの呪い
私には、双子の姉がいました。

外見はそっくりなのに、私はどちらかと言うとどこか抜けていていつもドジばかり。でも、姉はとてもしっかりしていて、こんな私をいつも優しく見守ってくれていました。

そんな私達が、中学に入学した時のことです。

私は同じ学年のヒロシ君に恋をしました。
彼は、陸上部に所属している、とても爽やかな人。
一年の時から、ずっと片想いをしていたのですが、二年になったある日姉もヒロシ君を好きだということを知りました。

「ミリちゃん、ヒロシ君のことスキでしょ？」

私は、普段の様子から感じていたので、姉に問い詰めました。

すると、いつもの姉からは想像できないような可愛いらしい表情で、そのことを認めました。
私は、その様子がとても可愛かったので、

「ミリちゃんなら、大丈夫だよ！私応援するね！」

自分の想いを封印して姉を応援することにしました。
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表紙・目次

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