ミリちゃんの呪い【短編】
すると、先生はおもむろに、
「よく見て下さい。これはあなたの家にあった人形です。あなたは、小さい時からずっとこの人形を肌身離さず持っていた。あなたはこの人形に名前を付け、自分のお姉さんだと言い始めた。
初めは、ご両親も子供のお遊びだと思っていたが、あなたは中学生になっても人形をお姉さんと呼び続けた。
さすがに心配したあなたのご両親は、ある日別に男の子の人形を買い与えたんです。もう一体増えることで、あなたが妄想から目を覚ましてくれないかと。
しかし、それは無駄だった。
そのため、しばらくして、女の子の人形だけを焼却することにしたんですよ。
いいですか?これは人形なんです。つまり、あなたには初めからお姉さんは存在しないんですよ」
私はびっくりしました。
しかし、私はすぐに気づきました。この人は私を精神病扱いにしようとしているんだ。とんでもない、私の頭はいたって正常だ!
私は泣きながら抗議をしましたが、先生は首を振るだけでした。
そして、私の心の拠り所はヒロシ君だけになりました。ヒロシ君だけはこんな私でも、いつも優しい言葉をかけてくれます。今日もお見舞いに来てくれています。
「あぁ、ヒロシ君今日もありがとう。ごめんね、私頑張って元気になるからね」
ヒロシ君は、いつもと変わらない笑顔を私に向けてくれました。
いつもと変わらない笑顔を・・・。
「よく見て下さい。これはあなたの家にあった人形です。あなたは、小さい時からずっとこの人形を肌身離さず持っていた。あなたはこの人形に名前を付け、自分のお姉さんだと言い始めた。
初めは、ご両親も子供のお遊びだと思っていたが、あなたは中学生になっても人形をお姉さんと呼び続けた。
さすがに心配したあなたのご両親は、ある日別に男の子の人形を買い与えたんです。もう一体増えることで、あなたが妄想から目を覚ましてくれないかと。
しかし、それは無駄だった。
そのため、しばらくして、女の子の人形だけを焼却することにしたんですよ。
いいですか?これは人形なんです。つまり、あなたには初めからお姉さんは存在しないんですよ」
私はびっくりしました。
しかし、私はすぐに気づきました。この人は私を精神病扱いにしようとしているんだ。とんでもない、私の頭はいたって正常だ!
私は泣きながら抗議をしましたが、先生は首を振るだけでした。
そして、私の心の拠り所はヒロシ君だけになりました。ヒロシ君だけはこんな私でも、いつも優しい言葉をかけてくれます。今日もお見舞いに来てくれています。
「あぁ、ヒロシ君今日もありがとう。ごめんね、私頑張って元気になるからね」
ヒロシ君は、いつもと変わらない笑顔を私に向けてくれました。
いつもと変わらない笑顔を・・・。