屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜
「 …アンタの、あの答がなかったら
やらないつもりでいたんだけどさ 」
オミヨさんは微笑み、ステージへ
マイクを手にして、口上が始まる
『 ハロウィンの宴へようこそ!
――― お祈りなんか知らないからね
ましてや永遠の愛なんて
これっぽっちも信じちゃいない
でも、嬉しいじゃないか!
この街が育てた子供が
こうやって、幸福になるなんて…
ちょっとしたママゴトだと思って
皆も少しだけ、付き合っとくれ! 』