屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜




革の表面を
サラサラと落ちて行く感触




目の端に


何か白く 長い影が見えて


振り返り、足元




「 …… 包帯? 」




すぐに頭上




――― 遮る  幾つもの影




< 159 / 234 >

この作品をシェア

pagetop