屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜




「 … リュウジー… 」


座っていた俺の腕の中に
走り込んで来たあずる


コートの中に 体ごと入れて包んだ


「 … 今日、寒い? 」


「 いや
あったかいと思うよ 」


「 うーん…
リュウジ、体あったかいから
私、それに慣れちゃったのかなぁ… 」


「 ―― かもな 」


「 夜、イルカ出して 一緒に寝ようね 」


「 うん 」




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