密室でふたり、イケナイコト。

「なぁ、ダメ?」


「うっ……」


そ、そんな顔で見ないでよ……


めちゃめちゃあざといけど、うんって言いたくなっちゃうじゃんっ…


整った顔を存分に生かして、強引に押し切る。


さすがイケメン。

恐るべし……


「わ、分かったから…!!」


甘えるなんて、わたしのキャラ的に苦手だけど……


ここは頑張るしかない……


「じゃ、今日はそういうことで」


成宮は満足したのか、目を細めて優しく笑った。


「りょーかい、です……」


「あ、あと前回できなかった評価もよろしくな?」


「りょーかい、です……」


今日こそは意識持ってかれないようにしなきゃ。

あんまりっていうか、全然自信ないけれど……


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